
BlenderでリアルなCGを作ろうとして、「レイトレーシング」という言葉を耳にしたことはないかな?
でも、いざ自分の画面を開いて設定しようと探してみても、「あれ?どこにそんなボタンがあるの?」と迷ってしまう人はけっこう多いんだよね。
チュートリアル動画を見ても、バージョンが違っていて設定画面の見た目が全然違う…なんてことも、Blenderあるあるだよね。
実は、Blenderのレイトレーシングは、ただの1つのボタンとして存在しているわけではなく、使っているレンダリングエンジンやBlenderのバージョンによって存在する場所が違うんだ。
この記事を読めば、あなたのBlender画面の「どこ」にレイトレーシングが隠れているのかがスッキリと分かるようになるよ!
設定場所をしっかりとマスターして、光の反射や影が美しい、ワンランク上のリアルな作品を作れるようになろう。
Blenderのレイトレーシングはどこ?ズバリここにある!

結論から言うと、Blenderのレイトレーシングは大きく分けて2つの場所に存在しているんだ。
1つ目は、「レンダーエンジン」の選択メニューそのものだよ。
そして2つ目は、最近の新しいバージョンのBlenderを使っている場合、「レンダープロパティ」の中にある「レイトレーシング」というパネル項目なんだよね。
「どこを探せばいいの?」と迷ったら、まずは画面右側のプロパティエリアにある、カメラの形をしたアイコン(レンダープロパティ)をクリックしてみてほしい。
あなたの探しているレイトレーシングの答えは、基本的にすべてそのカメラアイコンのメニューの中に詰まっていると言っても過言ではないんだよ。
なぜ「場所がわかりにくい」のか?Blenderのレイトレーシングの仕組み

「レイトレーシングのオン・オフボタンが、分かりやすい場所にポンッと1ヶ所にあればいいのに!」と思うかもしれないよね。
でも、Blenderの中で設定場所が分散していたり、名前が違っていて分かりにくく感じたりするのには、ちゃんとした理由があるんだ。
ここでは、その仕組みや背景について詳しく解説していくよ。
そもそもレイトレーシングってどんな技術?
設定場所の話をする前に、そもそもレイトレーシングがどういうものかを少しだけおさらいしておこう。
レイトレーシングとは、カメラから光線(レイ)の経路を逆方向に辿っていき、カメラに届く光が「どの物体から来たのか」「どのように反射や屈折をして届いたのか」を計算するレンダリング方式だとされているんだ。
この技術を使うと、鏡のような反射や、ガラスの透過・屈折、さらには壁に当たって跳ね返る間接光(グローバルイルミネーション)などを、物理的で現実に近い形で表現できるのが最大の特徴なんだよね。
すごくリアルな映像が作れる反面、計算量がとんでもなく多いから、パソコンに負担がかかるという側面もあるんだ。
レンダラー自体が「レイトレーシング」だから
設定場所が分かりにくい一番大きな理由として、Blenderには最初からレイトレーシングを専門に行うレンダリングエンジンが組み込まれているという背景があるんだ。
それが、みんなもよく使っているかもしれない「Cycles(サイクルス)」だよ。
Cyclesは「物理ベースレンダラー」と呼ばれていて、正確にはパストレーシングというレイトレーシングの手法をレンダリング方式として採用しているんだよね。
つまり、Cyclesを選んだ時点で、すでにレイトレーシングを使っている状態になるんだよ。
「レイトレーシングをオンにする専用のボタン」を探すのではなく、「レイトレーシング機能を持つエンジンそのものに切り替える」という考え方が正解なんだ。
だから、設定の項目名として「レイトレーシング」という文字が見当たらなくて、「どこにあるんだろう?」と迷ってしまう初心者の人が多いんだよね。
バージョンアップ(EEVEE Next)で設定場所が増えたから
さらに状況を少しややこしく(でも表現の幅はすごく広く!)しているのが、Blenderの進化だよ。
BlenderにはCyclesの他に、「EEVEE(イービー)」というリアルタイム表示に特化したレンダリングエンジンがあるのは知っているかな?
以前のEEVEEは、ゲームエンジンのようにラスタライズ方式という別の計算をしていて、「それっぽく見せる」のは得意だけど、本格的なレイトレーシングとは違う仕組みで動いていたんだ。
ところが、Blender 4.1以降に搭載された「EEVEE Next」や、その後のBlender 4.2以降の新しいEEVEEからは、状況がガラッと変わったんだよね。
なんと、EEVEEのエンジン内でもレイトレーシングが可能になったんだ!
これにより、リアルタイムレンダリングでありながら、グローバルイルミネーション(間接光)や反射をレイトレーシングベースで綺麗に表現できるようになったとされているよ。
この新機能の登場によって、「Cyclesに切り替える」という今までの常識に加えて、「EEVEEのままレンダープロパティからレイトレーシングをオンにする」という新しい選択肢が生まれたんだ。
Blenderはアップデートの頻度が高くて新しい機能がどんどん追加されるから、昔のチュートリアル記事とは設定場所が変わっていて、「結局どこにあるの?」と混乱してしまう大きな原因になっているんだね。
EEVEEのレイトレはどんな仕組み?
ちなみに、Blender 4.2以降のEEVEEに搭載されているレイトレーシングは、Cyclesのフルレイトレーシングを高速化のために簡略化したものだと言われているんだ。
デフォルトの設定では、「より正確だけど少し重いレイトレーシング」と「高速な間接光の近似計算」を50%ずつ分担して使っている設定になっているそうだよ。
正確さと表示速度のバランスをうまく取っているところが、新しいEEVEEのすごいところだね。
昔のBlenderはもっとシンプルだった
これはちょっとした歴史のお話なんだけど、昔のBlender(Blender Internalと呼ばれる旧レンダラーの時代)はどうだったか知っているかな?
Blender 2.37などのすごく古いバージョンでは、「Scene」タブの「Render」パネルの中に、ズバリ「Ray tracing」というチェックボックスがあったんだ。
つまり、昔は「レイトレーシングによる反射を使いたい場合は、シーン設定でレイトレーシングを有効にする」という、すごく分かりやすいボタンが存在していたんだよね。
でも、CGの技術が進歩して、「レイトレーシング専用のCycles」と「リアルタイムのEEVEE」という2つの強力なエンジンで役割を分担する構造に変わっていったんだ。
だから、現在のような少し複雑に見える構造になっていった、というわけなんだよ。
具体的にどこを操作する?レイトレーシングの設定場所3選

仕組みや背景が分かったところで、「じゃあ実際に自分のBlender画面のどこをいじればいいの?」という一番の疑問にお答えしていくよ。
ここでは、具体的な設定場所を3つのパターンに分けて詳しく紹介するね。
自分のやりたい表現や使っているバージョンに合わせて、該当する場所をチェックしてみてね。
1. フルでレイトレしたいなら「レンダーエンジン」の選択欄
もしあなたが、「とにかく現実世界みたいにリアルで美しいCGを作りたい!時間があるから最高品質で書き出したい!」と思っているなら、探す場所はここだよ。
画面右側にあるプロパティエリアの、一番上の方にある「カメラのアイコン(レンダープロパティ)」をクリックしてみてね。
そのメニューの一番上に、「レンダーエンジン」という項目があるはずだ。
ここを開いて、「Cycles」を選択するだけで設定は完了なんだ。
先ほども説明した通り、Cycles自体がレイトレーシング(パストレーシング)の実装そのものなんだよね。
だから、このメニューを「Cycles」に変えた瞬間から、あなたのBlenderはフルレイトレーシングモードに切り替わって、現実世界の光の反射や屈折、落ちる影を正確にシミュレーションし始めるんだよ。
「どこに設定項目があるの?」と探す前に、まずはここをCyclesにするのが一番手っ取り早い正解だね。
2. リアルタイムでサクッと使いたいなら「EEVEE」の専用パネル
「Cyclesだとレンダリングに時間がかかりすぎるし、パソコンが重くなるから、EEVEEのまま綺麗にしたい!」という人もかなり多いよね。
その場合、Blender 4.1以降の「EEVEE Next」や、Blender 4.2 / 4.4といった新しいバージョンを使っているなら、EEVEE専用のレイトレーシングメニューが用意されているんだ。
探す場所は先ほどと同じ「レンダープロパティ(カメラのアイコン)」だよ。
一番上のレンダーエンジンが「EEVEE」になっていることを確認したら、メニューを少し下の方にスクロールしてみてね。
すると、ズバリ「レイトレーシング」という名前の付いたパネル(折りたたみメニュー)があるはずなんだ!
ここのチェックボックスをオンにするだけで、高速なレイトレーシングが有効になるよ。
これをオンにすると、発光するオブジェクトが周囲を照らすような動的なシーン表現が強化されたり、ライトとマテリアルの相互作用がよりリアルになったりするんだ。
リアルタイム表示でこの美しさをサクサク体験できるのは、本当に感動的だから絶対に試してみてほしいな。
3. うまく光らない時は「マテリアル・オブジェクト設定」もチェック
「レンダープロパティでレイトレーシングを設定したのに、なんだか思ったように反射しないな…」とか「ガラスが綺麗に透けないぞ?」と困ってしまうこともあるかもしれないね。
そんな時にチェックしてほしい「もう1つの場所」があるんだ。
実は、レンダー側(空間全体)でレイトレーシングを有効にしても、個別のマテリアルやオブジェクトが「光(レイ)に反応する設定」になっていないと、期待通りには映らないことがあるんだよね。
EEVEEの場合:レイトレース伝播
新しいEEVEEを使っている場合、オブジェクトに割り当てる「マテリアルプロパティ(赤い地球儀のようなアイコン)」の中をチェックしてみてほしい。
設定の中に「レイトレース伝播」という項目があることがあるんだ。
ガラスや水のような透明な質感を作りたい時、①レンダープロパティの「レイトレーシング」をオンにした上で、②マテリアル側からもこの「レイトレース伝播」をオンにすることで、初めて綺麗な効果が出ると言われているよ。
両方をセットで設定する場所だと覚えておくと、いざという時に焦らずに済むね。
Cyclesの場合:レイの可視性(Ray Visibility)
Cyclesを使っている場合は、オブジェクトプロパティ(オレンジ色の四角いアイコン)の中に、「レイの可視性(Ray Visibility)」という少しマニアックな設定場所があるんだ。
ここでは、どの光線(カメラのレイ、反射のレイ、透過のレイなど)に対して、そのオブジェクトを可視にするかを細かく制御できるんだよね。
例えば、「直接カメラには映るけれど、鏡の反射には映らないようにする」とか、「影だけ落とさないようにする」といった魔法のような設定ができるんだ。
「レイトレーシングの計算をどのように適用させるか」を個別に指示できる場所として、頭の片隅に置いておくと、表現の幅がグッと広がるはずだよ。
おさらい!Blenderのレイトレーシング設定場所まとめ

ここまで、Blenderの中でレイトレーシングが「どこ」にあるのか、そしてなぜそういう構造になっているのかを詳しく解説してきたけれど、しっかり理解できたかな?
最後にもう一度、この記事で解説した大切なポイントを整理しておくね。
- 最高品質のフルレイトレーシングを使いたいなら、レンダープロパティの一番上にある「レンダーエンジン」で「Cycles」を選ぶだけでOK!
- リアルタイムで手軽にレイトレーシングを使いたいなら、最新版の「EEVEE」を選び、レンダープロパティ内にある「レイトレーシング」パネルのチェックをオンにする!
- うまく反射や透過ができない時は、マテリアル設定の「レイトレース伝播」や、オブジェクト設定の「レイの可視性」もあわせてチェックする!
この3つの場所さえ把握しておけば、もう「blender レイト レーシング どこ」と検索して、設定画面で迷子になることはなくなるはずだよ。
レイトレーシングは、あなたの作ったCG作品に「現実のような命」を吹き込んでくれる、本当に魔法のような素晴らしい機能なんだ。
「設定場所が分からないから…」といって使うのを諦めてしまうのは、本当にもったいないことだよね。
今すぐBlenderを開いて、今回紹介したレンダープロパティの画面を実際にクリックしてチェックしてみてほしいな。
Cyclesの圧倒的な美しさや、新しいEEVEEのサクサク動くリアルタイムな光の表現を一度体験してしまえば、もっともっとCG制作が楽しくなって、作品のクオリティも跳ね上がるはずだよ。
あなたの素晴らしい作品作りを、心から応援しているよ!