blenderにレイトレーシングはない?

blenderにレイトレーシングはない?

Blenderでかっこいい作品を作ろうと思って解説動画を見ていると、「ここでレイトレーシングをオンにします」なんて言われることがあるよね。
でも、自分の画面をいくら探しても、その項目が見当たらない…と悩んでいないかな?
「もしかして私のBlenderにはレイトレーシングがないの?」と不安になってしまうのも無理はないよ。

この記事では、なぜ見つからないのかという原因や、最新バージョンでの正しい設定場所について分かりやすく解説していくね。
これを読めば、もう設定画面で迷うことなく、金属のピカピカした反射やガラスの透き通るようなリアルな質感を、思う存分楽しめるようになるはずだよ。

実はBlenderにレイトレーシングはあるんだよ

実はBlenderにレイトレーシングはあるんだよ

結論から言ってしまうと、Blenderにレイトレーシングの機能が「ない」というわけではないんだ。
ちゃんと標準で搭載されているから安心してね。
じゃあなぜ「ない」と思ってしまう人が多いのかというと、使っているBlenderのバージョンや、選んでいる「レンダラー」によって、設定画面の場所や名前が全然違うからなんだよ。

特に、ネット上にある過去の解説記事や古いYouTubeのチュートリアル動画を参考にしていると、今の最新のBlender(バージョン4.x系など)の画面とは見た目がガラッと変わってしまっていることが多いんだ。
だから、「動画で言っている場所にボタンがない!」という現象が起きてしまうんだね。

実は、最新のBlenderならむしろ、以前よりもレイトレーシングが使いやすくなっているくらいなんだ。
これから、どこを探せばいいのか、どうやって使うのかを順番に詳しく説明していくよ。

なぜレイトレーシングがないと勘違いしてしまうのか?

なぜレイトレーシングがないと勘違いしてしまうのか?

ここからは、どうして「レイトレーシングがない」という誤解が生まれやすいのか、その具体的な理由を解説していくね。
大きな原因は2つあって、それぞれを知っておくとこれからのBlenderライフがグッと快適になるはずだよ。

古いチュートリアルと最新版のUI(画面)の違い

Blenderはとてもアップデートが早いソフトなんだ。
便利な新機能がどんどん追加されるのは嬉しいことなんだけど、その反面、バージョンが上がるたびにボタンの位置や名前が変わってしまうことがよくあるんだよね。

昔のBlender(例えばバージョン2.7系やそれ以前の古い時代)では、レイトレーシングの設定は「Scene(シーン)」タブの中の「Render Panel(レンダーパネル)」という全然違う場所に置かれていたんだ。
その頃はボタンひとつで簡単にオンオフができていたんだけど、Blenderがどんどん進化して新しい描画システムを取り入れたことで、設定画面が大きくリニューアルされたんだよね。

最新のBlender(特にバージョン4.2以降)では、設定の場所がしっかりと整理されて、「Render Properties(レンダープロパティ)」という項目のなかにまとめられるようになったんだよ。
だから、古い記事の手順をそのまま真似しようとすると、「あれ?教えられた場所に項目がないぞ?」と混乱してしまうというわけなんだね。

情報を探すときは、必ず自分が使っているBlenderのバージョン(たとえば「Blender 4.2」など)をキーワードに入れて検索するのが、迷子にならないためのコツだよ。

2つのレンダラー「Eevee」と「Cycles」の違い

もう一つの大きな理由が、Blenderに用意されている「レンダラー」の違いなんだ。
レンダラーっていうのは、3Dのデータを計算して最終的な画像や映像にしてくれる機能のことだよ。
Blenderには主に「Eevee(イービー)」と「Cycles(サイクルズ)」という2種類のレンダラーが用意されているんだ。

まずは「Cycles」について説明するね。
Cyclesは、光の反射や屈折を物理的に正しく計算して、実写のようなリアルな絵を作るのが得意なレンダラーなんだ。
実はこのCycles自体が、レイトレーシング(正確にはパストレーシングというさらに高度な技術)をベースにして作られているんだよ。
だから、Cyclesを使っている時点で、すでにレイトレーシングの機能を使っていることになるんだ。
特別な「レイトレーシングをオンにする」ボタンを探す必要さえないってことだね。

一方で「Eevee」は、ゲームの画面のようにリアルタイムで素早く映像を表示するのが得意なレンダラーなんだ。
これまでの古いEeveeは、「ラスタライズ」という別の計算方法をメインにしていたから、そもそも本格的なレイトレーシングの機能がついていなかったんだよ。
代わりに「スクリーンスペース反射」という別の機能で、それっぽく反射をごまかして表現していたんだ。
だから、古いBlenderでEeveeを使っている状態で「レイトレーシング」を探しても、見つからないのは当然だったんだよね。

でもこれはちょっと嬉しい話なんだけど、Blender 4.2から登場した「Eevee Next」という新しいバージョンでは、ついにEeveeにもレイトレーシングの機能が追加されたんだ!
これによって、今まで以上にEeveeでも簡単にきれいな光の表現ができるようになったんだよ。
このように、使っているレンダラーの種類によっても、設定の有無が変わってくることを覚えておいてね。

レイトレーシングを活用する具体的な場面と設定方法

レイトレーシングを活用する具体的な場面と設定方法

仕組みがわかったところで、実際のBlenderの画面でどうやってレイトレーシングを使えばいいのか、具体的な設定方法や活用シーンを紹介していくね。
これを読めば、もう迷わずに設定できるはずだよ。

Eevee Next(Blender 4.2以降)での設定手順

最新のBlender 4.2以降を使っているなら、新しくなったEevee(通称:Eevee Next)でレイトレーシングをオンにするのがおすすめだよ。
手順はとっても簡単なんだ。

  • 画面の右側にあるプロパティパネルから、カメラのマークの「Render Properties(レンダープロパティ)」を開く。
  • 一番上のレンダーエンジン(Render Engine)が「Eevee」になっていることを確認する。
  • 少し下の方にスクロールして、「Raytracing(レイトレーシング)」という項目を見つける。
  • その項目の横にあるチェックボックスにチェックを入れる。

これだけで、基本的な設定は完了なんだ。
ただし、ただオンにするだけでは綺麗に見えないこともあるんだよね。
綺麗に見せるためには、さらにその下にある「Max Roughness(最大の粗さ)」の数値を調整したり、マテリアルの設定を整えたりする必要がある場合もあるんだ。

実はレイトレーシングをオンにすると、直接光が当たっていない影の部分にも、壁を反射したふんわりとした光(間接光)が届くようになるんだ。
これをグローバルイルミネーションなんて呼んだりするんだけど、この設定が上手くいくと、一気にプロっぽいリアルな空気感が出せるようになるんだよ。
まずは「レンダープロパティの中にレイトレーシングのチェックボックスがある」ということだけでも覚えておけば、もう設定画面で迷うことはなくなるよ。

リアルな金属やガラスを表現したい時

レイトレーシングの力が一番発揮されるのは、金属のピカピカした反射や、ガラスの透き通るような屈折を表現したい場面なんだ。
例えば、鏡のように周りの景色を反射する金属の球体を作りたいとしよう。

昔のEeveeのスクリーンスペース反射だと、カメラの枠外にあるものが不自然に消えてしまったりして、きれいな反射を作るのがけっこう大変だったんだよね。
でも、最新のEeveeでレイトレーシングをオンにすれば、より正確に周りの光や物体を反射してくれるようになるんだ。
マテリアル設定(Principled BSDF)の「Metallic(メタリック)」を1にして、「Roughness(粗さ)」を0に近づけてみてね。
驚くほどリアルな金属の質感が表現できるはずだよ。

それから、ガラスや水面のような透明なものを作るときも重要だよ。
ガラスのコップを作るときは、マテリアル設定の「Transmission(伝播)」を1にするのが基本なんだけど、これに加えてレイトレーシングの設定を組み合わせることで、光がガラスを通り抜けて曲がる「屈折」の様子が、今までよりもずっとリアルに表現できるようになるんだ。
水面のゆらめきや、宝石の中で光が複雑に屈折してキラキラと輝く様子まで、すごく説得力のある映像を作れるようになるんだよ。
もし「なんか金属やガラスがリアルにならないな…」と悩んだら、レイトレーシングの設定が有効になっているかを確認してみてね。

Cyclesを使って本格的な写実表現をする時

もし、実写映画や写真のような究極にリアルな映像を作りたいなら、思い切ってレンダラーを「Cycles」に切り替えてしまうのも一つの手だよ。
先ほども言った通り、Cyclesは元々レイトレーシングの仕組みを使って光を計算するから、「レイトレーシングがない」と悩む必要が一切なくなるんだ。

設定方法は、レンダープロパティの「Render Engine(レンダーエンジン)」を「Eevee」から「Cycles」に変更するだけ。
これだけで、特別な設定を探さなくても、金属の反射もガラスの屈折も、部屋の奥まで届くふんわりとした間接光も、すべて物理的に正しく綺麗に計算してくれるようになるんだ。

ただし、Cyclesは計算にすごく時間がかかるから、パソコンのスペックによっては画面の動きがカクカク重くなってしまうことがあるんだよね。
だから、モデリングやアニメーションを作っている作業中は軽快な「Eevee」を使って、最後にきれいな画像を書き出す(レンダリングする)時だけ「Cycles」に切り替える、という使い分けをしているプロのクリエイターも多いんだよ。
自分のパソコンの強さや、作りたい作品の雰囲気に合わせて賢く使い分けてみてね。

レイトレーシングが見つからない問題の総まとめ

レイトレーシングが見つからない問題の総まとめ

ここまで、Blenderでレイトレーシングが見つからない理由と、その解決方法についてお話ししてきたけれど、最後に重要なポイントを整理しておくね。

まず、Blenderにレイトレーシングがないというのは誤解だよ。
ちゃんと機能は存在しているから安心してね。
見つからない一番の原因は、参考にしている解説記事が古くて、最新のBlenderと画面が違っているからなんだ。
特にBlender 4.2以降の最新バージョンでは、「レンダープロパティ」の中にしっかり「レイトレーシング」の項目が用意されているよ。

そして、レンダラーの違いも重要だったね。
実写のような圧倒的なリアルさを求めるなら、最初からレイトレーシングベースで動いている「Cycles」を使うのが一番手っ取り早くて確実なんだ。
一方で、作業の軽さやスピードを重視するなら「Eevee」を使うことになるけれど、最新のEevee Nextならレイトレーシングをオンにして、手軽にきれいな反射やガラスの表現を楽しむことができるんだよ。

自分がどちらのレンダラーを使っているのか、そしてBlenderのバージョンはいくつか。
この2つを常に意識するようにすれば、もう古い情報に振り回されることはなくなるはずだよ。

さっそく最新のBlenderで光の表現を楽しんでみよう

レイトレーシングの謎が解けて、少しはスッキリしてもらえたかな?
今まで「自分のBlenderだけ機能が足りないのかな…」とモヤモヤしていた時間を取り戻すためにも、さっそくBlenderを立ち上げてみてほしいな。

まずは、お気に入りのモデルを開いて、レンダープロパティからレイトレーシングの設定を探してみてね。
そして、マテリアルの設定を少しいじって、金属をピカピカに光らせたり、ガラスのコップを透明にしてみたりしてほしいんだ。
画面の中で光が美しく反射し合うのを見ると、「おおっ!」と感動すること間違いなしだよ。

新しい機能や設定の場所を覚えるのは少し大変かもしれないけれど、それを乗り越えれば、あなたの作る3D作品のクオリティは格段にアップするはずなんだ。
難しく考えすぎずに、まずはチェックボックスをポチッと押して、光の変化を遊ぶような感覚で楽しんでみてね。
あなたの素敵な3Dアート制作を、これからも応援しているよ!