レイト レーシング 重いって本当?

レイト レーシング 重いって本当?

PCゲームのグラフィック設定を開くと、よく目にする「レイトレーシング」という項目。

「画質が良くなるのかな?」と思って軽い気持ちでONにしてみたら、急にゲームがカクカクになって驚いた経験はないだろうか?

ネットで調べてみても、「重いから切った方がいい」という声もあれば、「いや、今の時代は絶対にONにするべきだ」なんて意見もあって、結局どうすればいいか迷ってしまうよね。

この記事では、そもそもレイトレーシングがどうしてそこまで重いのか、その根本的な理由を分かりやすく解説していくよ。

さらに、どんな時にONにする価値があるのか、そして切ってしまっても問題ないのかといった具体的な判断基準も紹介するからね。

最後まで読めば、あなたのPC環境やプレイするゲームに合わせて、最適な設定を迷わず選べるようになるはずだよ。

無駄に重い環境から抜け出して、快適で美しいゲーム体験を手に入れよう!

究極のリアルさを追求する分、代償として桁違いに重い技術なんだ

究極のリアルさを追求する分、代償として桁違いに重い技術なんだ

結論から言ってしまうと、レイトレーシングは見た目のリアルさを劇的に引き上げる代わりに、パソコン(特にGPU)への負荷がとんでもなく大きい技術なんだよね。

「レイトレーシングをONにしたら重くて遊べない!」と感じるのは、決してあなたのパソコンが極端に悪いわけではなく、この技術の本質的な特徴なんだ。

実は、グラフィックボードの性能を評価する自作PC系の専門サイトなどでも、レイトレーシングをONにするとフレームレート(FPS)が30〜50%も低下するのが一般的だとされているんだよ。

せっかく高いお金を出して買ったゲーミングPCでも、この設定一つでゲームの動きが半分くらいカクカクになってしまう可能性があるってことだね。

最近では、多くの最新ゲームで「ON/OFF」が選べるようになっているけれど、実用上は「めちゃくちゃ性能の高いハイエンドGPUを持っていて、なおかつDLSSなどの補助技術を使える人だけが積極的にONにする機能」という位置づけが、今でも根強く残っているんだ。

どうしてレイトレーシングはそこまでPCを重くするの?

どうしてレイトレーシングはそこまでPCを重くするの?

じゃあ、どうしてそんなにパソコンに負担をかけるんだろう?

その理由は、ゲームの中で「光」をどうやって描いているかという仕組みを知ると、すごく納得できるはずだよ。

現実世界の「光の動き」をガチで計算しているから

レイトレーシング(Ray Tracing)を直訳すると、「光線の追跡」という意味になるんだ。

現実の世界では、太陽や蛍光灯から出た光が、壁にぶつかって反射したり、水面で屈折したりして、最終的に私たちの目に届くよね。

レイトレーシングは、まさにこの現実世界の光の動きを、画面のピクセル一つ一つに対して物理的に計算してシミュレートする技術なんだよ。

光源からの光の量、当たる角度、どんな素材にぶつかったかによる屈折や反射の度合い、そして影の落ち方までを、全部コンピューターがマジメに計算しているんだ。

だからこそ、極めてリアルな映り込みや陰影が表現できるんだけど、その計算量はちょっと想像を絶するレベルになるんだよね。

従来の描画方式(ラスタライズ)との決定的な違い

「でも、昔のゲームだって影や反射はあったじゃないか」って思うかもしれないね。

実は、従来のゲームで主流だった「ラスタライズ方式」という技術は、すごく上手な「ごまかし」で光や影を表現していたんだよ。

ポリゴンで作られた立体を平面的に描画して、あらかじめ用意したテクスチャ(模様)やシェーダーというプログラムを使って、「それっぽく見える影」や「それっぽく見える反射」を貼り付けていたんだ。

この方式は計算量が少なくて済むから、ゲームを滑らかに動かすのには最適だったんだよね。

でも、レイトレーシングはその「それっぽい近似(ごまかし)」を捨てて、物理的に正しい光の挙動をガチで計算する道を選んだんだ。

上手なハリボテの舞台セットを組む代わりに、本当の太陽の光を計算で作り出そうとしているようなものだから、GPUの負荷が一気に跳ね上がるのは当然だと言えるよね。

最新の専用ハードウェアがあっても計算量が高すぎる現実

「最近のグラフィックボードには、レイトレーシング専用のパーツが入ってるんじゃないの?」と思う人もいるかもしれない。

確かにその通りで、RTコアやRay Acceleratorといった専用の計算ハードウェアが登場したおかげで、近年ようやく家庭用のゲーム機やPCでもリアルタイムでレイトレーシングが動くようになったんだ。

歴史を振り返ると、レイトレーシング自体は何十年も前からある技術なんだけど、昔は映画のCGなどで「静止画1枚を作るのに数時間から数日かかる」のも普通だったくらい、とんでもなく重い処理だったんだよ。

それがリアルタイムで動くようになっただけでも技術の進歩としては凄いことなんだけど、根本的な計算コストの高さ自体が完全に解消されたわけではないんだ。

だから、最新のパーツを使っても「やっぱり負荷が高い技術」という評価は、今でも変わっていないんだよね。

どれくらい重くなる?体感できる具体的なケース

どれくらい重くなる?体感できる具体的なケース

理論的な話だけだとピンとこないかもしれないから、実際のゲームでどれくらい重くなるのか、そしてプレイヤーがどう感じるのかという具体例をいくつか紹介するね。

エルデンリング:見た目が変わらないのにFPSが激落ちするケース

大ヒットしたアクションRPGの『エルデンリング』でも、アップデートでレイトレーシング機能が追加されたんだ。

でも、このゲームでのレイトレーシングは、見た目の変化が分かりにくいのに、負荷だけは驚くほど大きいという指摘が多数出ているんだよね。

ある検証データによると、レイトレーシング設定をOFFからONにするだけで、以下のようにフレームレート(FPS)が低下すると紹介されているんだ。

  • フルHD画質の場合:FPSが約30%低下
  • 4K画質の場合:最大で約40%近く低下

エルデンリングは敵の動きを見極めて回避するシビアなアクションゲームだから、FPSが下がるのは致命的だよね。

そのため、ユーザーの間でもメディアの評価でも「最も効果の高い最適化は、まずレイトレをOFFにすることだ」と推奨される事態になっているんだ。

サイバーパンク2077:ハイエンドPCでも悲鳴を上げる圧倒的負荷

次に、未来の都市を舞台にした『サイバーパンク2077』の例を見てみよう。

このゲームは、ネオンサインや水たまりの反射など、レイトレーシングの恩恵を最も受けやすい美しいグラフィックが特徴なんだ。

ただ、その分負荷も凄まじくて、ある自作PC系メディアの検証データが紹介されているんだけど、それを見ると絶望的な重さがよくわかるよ。

現在最強クラスのグラフィックボードである「RTX 4090」を使った検証でも、レイトレーシングOFFの時は85.6fps出ていたのに、ONにすると45.5fpsまで落ち込んでしまった(約46%低下)とされているんだ。

40万円近くする超高級グラフィックボードを使っても、レイトレをONにするだけでフレームレートが半分近くまで落ちてしまうのだから、一般向けのPCでカクカクになるのは当然だよね。

違いが分からないなら「重いだけ」と感じて当然

これらの例からも分かるように、「レイトレは重くなるうえに、違いがよく分からないからいらない」というユーザーの意見は、ある意味でとても正しい見方なんだ。

実は、レイトレーシングの凄さがハッキリと分かるには、一定の条件が必要だと言われているんだよ。

  • 反射が多い金属やガラス、水面が画面内にたくさんある
  • ネオンが輝く夜景や、光源が複雑な室内の照明

こういった条件が揃わない自然の風景などでは、レイトレーシングの恩恵が分かりにくい一方で、裏側での光の計算負荷だけはしっかり増えてしまうんだ。

だからこそ、「ONにしても何が変わったか分からないのに、ゲームだけがカクつく」という不満を持つ人が出てきやすいんだね。

なぜ重いのにレイトレーシングを使うの?あえてONにするメリット

なぜ重いのにレイトレーシングを使うの?あえてONにするメリット

ここまで「重い」「カクつく」というネガティブな面ばかりを話してきたけれど、もちろんレイトレーシングには、桁違いの負荷を受け入れてでもONにするだけの圧倒的なメリットがあるんだ。

鏡や水面への「本物みたいな反射」

一番分かりやすいメリットは、水面や鏡、ツヤのある金属への正確な「反射表現」だね。

従来の技術(スクリーンスペース反射など)では、プレイヤーの画面に映っていない「画面外の物体」は、水面や鏡に反射させることができなかったんだ。

だから、カメラを下に向けて水面だけを見ると、周りの景色が映り込まないという不自然な破綻が起きていたんだよね。

でもレイトレーシングなら、画面外にある情報もちゃんと計算して反射させることができるから、破綻の少ない極めてリアルな表現が可能になるんだ。

これにより、ゲームの世界に本物のような説得力が生まれ、没入感が大きく増すんだよ。

空間の空気感を作る自然なライティングと陰影

もう一つの大きな魅力は、自然な光と影が作り出す「空気感」なんだ。

現実の世界では、光が壁に当たって跳ね返り、その間接光が部屋の隅をふんわりと明るくしたり、逆に微妙な影(アンビエントオクルージョン)を作ったりしているよね。

レイトレーシングを使うと、この複雑な環境光や間接光も物理的に近い形で再現されるんだ。

パッと見の派手さはないかもしれないけれど、「なんとなく本物っぽい」「その場所にいるような空気を感じる」という、一段上の雰囲気を作り出すことができるんだよ。

アクションよりもストーリーや世界観に浸りたいシングルプレイの没入感重視のゲームや、綺麗なスクリーンショットを撮って楽しみたい時には、最高の技術だと言えるね。

レイトレーシングをONにするべき人とOFFにするべき人

ここまでの話を整理して、レイトレーシングという重い技術との付き合い方をまとめるね。

まず、「競技系のFPSゲーム」や「一瞬の反応が命取りになる激しいアクションゲーム」をプレイするなら、迷わずレイトレーシングはOFFにするべきだよ。

60fpsをギリギリ保てるような設定で遊んでいる人がレイトレをONにすると、40fps台までガクッと落ちてしまい、体感的にかなりカクついてプレイに支障が出る可能性が高いからね。

逆に、「景色を楽しみながらゆっくり探索するRPG」や「グラフィックの美しさが売りの大作ゲーム」をプレイする人で、PCのスペックに余裕があるなら、ぜひONにしてみてほしいな。

最近は「DLSS」や「FSR」といった、画質を保ちながらフレームレートを向上させるアップスケーリング技術も発達しているんだ。

レイトレーシングは非常に重い技術だけれど、これらの補助技術とセットで使うことで、なんとかプレイに耐える快適さを維持しながら最高峰のグラフィックを楽しむことも可能になってきているよ。

まずは気楽に設定を切り替えて、あなたなりの快適さを見つけよう!

レイトレーシングが重い理由、少しはスッキリ分かってもらえたかな?

「なんだ、やっぱり重いだけか」と思うかもしれないけれど、ゲームの進化を感じられる素晴らしい技術であることは間違いないんだ。

もしあなたのプレイしているゲームにレイトレーシングの設定があったら、まずは試しにONにしてみて、水たまりや窓ガラスを覗き込んでみてほしいな。

「おっ、綺麗!」と思えて、かつカクつきが気にならないならそのまま遊べばいいし、「やっぱり重くて操作しづらいな」と感じたら、遠慮なくOFFにしてしまえばいいんだよ。

ゲームのグラフィック設定に絶対の正解はないからね。

技術の仕組みを理解したあなたなら、きっと自分の環境に一番合った最高の設定を見つけられるはずだよ。
今日からまた、快適で楽しいゲームライフを満喫してね!