
発売から年月が経った今でも、フルHDや設定次第ではWQHDでも十分にゲームが動く名機中の名機として、現役で愛用している人は結構多いんじゃないかな。
PCゲームの世界はどんどん進化していて、最近の美しいグラフィックのゲームを遊ぶときに設定画面でよく見かけるのが「レイトレーシング(DXR)」という項目だ。
これを見たとき、自分のPC環境で「gtx1080ti レイト レーシング」の設定をオンにしてちゃんと動くのかな?重くならないかな?って疑問に思うことはないだろうか。
最新のグラボに買い替えるべきか、それとも今のまま設定をいじれば遊べるのか、迷ってしまうよね。
この記事では、GTX 1080 Tiでレイトレーシングを有効にすると実際どうなるのか、その仕組みや実用性について、最新の事情を交えながら分かりやすく解説していくよ。
最後まで読めば、あなたのGTX 1080 Tiでレイトレをオンにするべきかどうかの判断基準が明確になって、今後のPCゲームライフをどう楽しんでいくべきか、スッキリとした答えが見つかるはずだ。
設定自体は「オン」にできるが、快適なプレイはほぼ不可能

「えっ、RTXシリーズじゃなくてGTXシリーズなのにできるの?」って驚くかもしれないね。
実は2019年にNVIDIAがドライバのアップデートを行って、GTX 10シリーズ(GTX 1060から1080 Tiまで)やGTX 16シリーズ向けに、DirectX Raytracing(DXR)に対応する機能を公開したんだよ。
これによって、システム上は最新のゲームでもレイトレーシングをオンにして、よりリアルな光や影の表現を楽しむことが理論上は可能になったんだ。
でも、実用的なレベルで快適にゲームをプレイできるかというと、答えは「ほぼ不可能」なんだよね。
画面の描画は間違いなく綺麗になって、水面への反射やリアルタイムの影の落ち方は感動レベルに向上するんだけど、その代償としてフレームレート(FPS)がガクッと落ちてしまう。
映像がカクカクになってしまって、一瞬の判断が命取りになるようなアクションゲームやFPSなんてもってのほかだし、自分のペースで進められるRPGですら画面酔いするレベルで重くなってしまうことが多いんだ。
つまり、「動くことは動くし試してみることはできるけど、そのまま常用して遊ぶのは厳しい」というのが、GTX 1080 Tiにおけるレイトレーシングの残酷な現在地なんだよ。
GTX 1080 Tiでレイトレーシングが激重になる決定的な理由

従来の描画方法である「ラスタライズ」であれば、今でも中〜上位クラスの性能を持っていて、多くのゲームをサクサク動かせるのに不思議だよね。
それには、グラボの内部に搭載されている「計算用のコアの種類」が決定的に不足していることが関係しているんだ。
レイトレ専用の「RTコア」が搭載されていないから
一番大きな理由は、GTX 1080 Tiにはレイトレーシングの複雑な計算を専用で行う「RTコア」が搭載されていないことなんだ。RTX 2000シリーズ以降のグラボには、このRTコアという特別な回路が物理的に組み込まれているから、無数に飛び交う光の反射や屈折、影の計算をスムーズかつ高速に行うことができる。
でも、GTX 1080 Tiはもともとレイトレーシングという技術が一般的になる前に作られた世代のグラボだから、この専用コアが存在しないんだよね。
じゃあどうやってレイトレの計算をしているかというと、従来のゲーム描画に使っている「CUDAコア」という汎用的な計算部分をフル稼働させて、ソフトウェア上で無理やりレイトレの処理を行わせているんだ。
これは例えるなら、荷物を運ぶためのトラックがないから、F1カーの助手席や屋根に無理やり大量の重い荷物をくくりつけて走らせるようなもの。
本来のスピードを全く活かせず、処理効率が非常に悪くなってしまうから、結果としてゲームの動作全体が劇的に重くなってしまうというわけなんだ。
救世主となるAI機能「DLSS」に非対応だから
もう一つの致命的な理由が、DLSS(Deep Learning Super Sampling)という超解像技術に非対応であることだね。レイトレーシングというのは、最新のハイエンドRTXグラボを使ってもめちゃくちゃ重い処理なんだよ。
じゃあ最新グラボを使っている人たちはどうやって快適に動かしているかというと、この「DLSS」というAIを使った映像の引き伸ばし技術を併用しているからなんだ。
DLSSを使うには「Tensorコア」というAI専用のコアが必要なんだけど、残念ながらGTX 1080 Tiにはこれも搭載されていないんだ。
最新のRTXシリーズなら「レイトレで重くなった分を、DLSSを使って軽い処理で綺麗な画質を維持することで相殺する」という魔法みたいな連携プレイができる。
でもGTX 1080 Tiではそれができないから、重いレイトレ処理を何の補助もなしに真っ向から受け止めるしかない。
フレームレートを裏側で稼ぐ手段がないから、レイトレをオンにするとほぼ確実に致命傷レベルで重くなる構図が出来上がってしまうんだね。
レイトレをオンにするとどうなる?3つの実例
理論的に厳しいというのは分かってもらえたと思うけど、実際に数字や体験談で見るともっとリアルに分かりやすいかもしれないね。ここからは、各種ベンチマークテストや実際のゲームプレイにおいて、GTX 1080 Tiがどのような結果になるのか、3つの具体例を紹介していくよ。
実例1:ベンチマークで格下のRTX 2060に大敗してしまう
まず一番客観的で分かりやすいのが、グラボの性能を測るベンチマークソフトのテスト結果だ。定番ソフトである3DMarkの中に「Port Royal」という、レイトレーシングの処理性能に特化したテストがあるんだけど、ここでのスコアがかなり残酷な現実を突きつけているんだ。
過去の検証データを見ると、同じGTX 10世代のGTX 1080の場合、RTXシリーズで最も下のグレードであるRTX 2060と比べても、スコアが約2.3倍も劣ってしまうという結果が出ている。
GTX 1080 Tiは無印の1080より大幅に性能が高いとはいえ、レイトレ専用の処理においては、本来なら格下であるはずのRTX 2060にすら大きく水をあけられてしまうんだよね。
従来のゲーム性能(ラスタライズ性能)ならGTX 1080 Tiの方がRTX 2060よりもずっと上なのに、レイトレーシングという土俵に上がった瞬間に、専用ハードウェアの有無で全く歯が立たなくなってしまうというのがよく分かる例だよ。
実例2:快適だったゲームがオンにした瞬間に30FPS台へ転落
次に、実際のゲーム内の設定でレイトレを切り替えた時のフレームレートの落差についての例だ。多くの検証サイトやユーザーの報告で共通しているのが、「落差が激しすぎる」ということなんだ。
例えば、あるゲームでレイトレーシングを「オフ」にしている状態だと、フレームレートが90〜100FPSくらい出ていて、すごく滑らかで快適にプレイできていたとする。
でも、設定からレイトレーシングを「オン」に変更した途端、フレームレートが一気に30〜40FPSまで急降下してしまったというケースが多数報告されているんだ。
30FPSというと、少し前の家庭用ゲーム機くらいの滑らかさだから、普段PCゲームで60FPS以上のヌルヌル動く画面に慣れている人からすると、かなりカクカクに感じてしまうはずだ。
特にカメラを素早く動かすようなゲームだと、このフレームレートの低下は致命的で、まともに敵を狙ったりすることができなくなってしまうんだよね。
実例3:海外の掲示板で語られる「10FPS未満」の悲劇
さらに重い最新タイトルや、レイトレーシングを多用するグラフィック重視のゲームになると、もっと過酷な現実が待っている。海外の有名な巨大掲示板であるRedditなどでも、GTX 1080 Tiユーザーからの悲鳴のような体験談がいくつも上がっているんだ。
例えば、「Control(コントロール)」という、レイトレーシングの光と影の表現が非常に美しいことで有名な重いゲームがある。
これをGTX 1080 Tiを使って、フルHD解像度かつレイトレーシングをオンにしてプレイしようとしたユーザーが、「フレームレートが10FPS未満になってしまった」と報告しているんだ。
10FPS未満というのは、もはやパラパラ漫画や紙芝居のような状態で、ゲームとしてまともに進行することすら困難なレベルだね。
「画質は確かに綺麗になったけど、これじゃ遊べないよ」という声が大多数で、結局みんな一度オンにして景色を楽しんだら、すぐにレイトレをオフに戻してプレイを再開しているのが実情なんだ。
GTX 1080 Tiの現在地とレイトレ運用まとめ
ここまで読んでくれてありがとう。GTX 1080 Tiとレイトレーシングの関係について、現状がどうなっているのか、もう一度要点を整理してみよう。
- ドライバの更新によって、設定上はレイトレーシングをオンにできる
- ただし、RTコアやTensorコア(DLSS)がないため処理効率が絶望的に悪い
- 最新の重いゲームでオンにすると、プレイ不能レベルまでFPSが落ちる
- 画質の向上を「体験」することはできても、ゲームプレイでの「常用」はおすすめしない
GTX 1080 Tiは、レイトレーシングを使わない従来の描画(ラスタライズ)であれば、今でもRTX 2070 SUPERを少し上回るくらいの実力を持った、本当に長寿命で素晴らしいグラボだ。
だから、「レイトレなんて重くなるだけで必要ないよ。FPSを稼げれば十分だよ」という競技志向のプレイスタイルなら、まだまだ現役で戦えるポテンシャルは十分に秘めているんだよね。
でも、「最新ゲームの最高画質で、リアルな光や影の表現を楽しみながらサクサク遊びたい」という目線で見ると、機能面では完全に世代遅れになってしまっていると言わざるを得ないんだ。
最高のグラフィックを体験したいなら乗り換えのタイミングかも
もしあなたが今、「どうしても最新のゲームをレイトレーシング全開で、めちゃくちゃ綺麗な画面で遊びたい!」と強く思っているなら、そろそろグラボの乗り換えを本気で検討する時期かもしれないね。
GTX 1080 Tiは本当に長く活躍してくれた名機だし、ずっと使ってきた愛着があるのもすごくよく分かる。
でも、最新のRTX 3000シリーズやRTX 4000シリーズに乗り換えると、今まで重くてカクカクだったレイトレーシングの世界が、DLSSなどの最新AI技術の恩恵もあって嘘みたいに滑らかに動くようになるんだよ。
雨上がりの道路に反射するネオンの光や、窓から差し込むリアルな太陽の光の描写を、一度快適な環境で味わってしまうと、もう元の環境には戻れなくなるくらいの圧倒的な感動があるよ。
今のあなたの愛機が限界を迎えているわけじゃなく、PCゲームの映像技術がさらにその先へ進んだだけなんだ。
これまで長年一緒に数々のゲームを戦ってくれたGTX 1080 Tiにはしっかり感謝しつつ、もし予算に余裕ができたなら、新しいRTXシリーズを迎えて次世代のゲーム体験へ飛び込んでみてほしい。
きっと、あなたが思い描く最高に美しいゲームの世界が、ストレスなしで存分に楽しめるようになるはずだよ。
これからもあなたのPCゲームライフが充実するように、応援しているからね!