
PCゲームを遊んでいて、グラフィック設定に「DLSS」という項目を見かけたことがある人は多いよね。
でも最近、新しいNVIDIAアプリやゲームの細かい設定画面のなかで「DLSS プリセット」っていう言葉を目にして、「これって一体何なの?」「クオリティやパフォーマンスといった画質モードとは何が違うの?」って疑問に思ったことはないかな。
実はこのプリセット設定、ゲームの画質や動きの滑らかさを決める上でけっこう重要な裏方の要素なんだよね。
この記事では、DLSSのプリセットがそもそも何なのか、歴代のアルファベットにはどんな意味があるのか、そして最新のDLSS 4.5で追加された新しいプリセットの特徴まで、詳しくかつ分かりやすく解説していくよ。
これを最後まで読めば、自分のPC環境や遊びたいゲームに合わせた最適な設定が自然と選べるようになって、もっと綺麗で快適なゲーム体験ができるようになるはずだよ。
さっそく一緒に見ていこう!
DLSSのプリセットはAIモデルの切り替えスイッチだよ

まず結論から言ってしまうと、DLSSの「プリセット」というのは、DLSSが内部で使っている「AIアップスケーリングモデル」を細かく選ぶための設定群なんだ。
ゲームの設定画面でよく見る「クオリティ」「バランス」「パフォーマンス」といった設定は、「元の映像からどれくらいの倍率で解像度を引き伸ばすか」を決める画質モードなんだけど、プリセットはそれとは全くの別物だよ。
画質モードが「作業の目標(どれくらい大きくするか)」だとしたら、プリセットは「その作業をする職人(どのAIアルゴリズムを使うか)」を選ぶようなものだと考えると、すごく分かりやすいかもしれないね。
画質、動きの滑らかさ、残像(ゴースト)の少なさなど、それぞれの目的に特化して最適化された「モード違いのAIモデル」がプリセットとして用意されている、というのがこの設定の本当の正体なんだ。
この「プリセット」という概念の仕組みは、DLSSのバージョン2.5.1以降から導入されたとされていて、現在までにAからMまでのアルファベットが割り当てられているんだよ。
どうしてプリセットを選ぶ必要があるの?

「DLSSをオンにすれば勝手に綺麗になるんじゃないの?なんでわざわざ細かいAIモデルなんて選ばなきゃいけないの?」って感じる人もいるよね。
これには、ゲームのグラフィック技術がどんどん進化していることと、プレイヤーの好みが多様化していることが深く関係しているんだ。
ここからは、なぜプリセットという仕組みが存在するのか、その理由をもう少し深く掘り下げていくよ。
画質「モード」と「プリセット」は完全に別物
さっきも少し触れたけど、ここが一番勘違いしやすいポイントだからしっかり押さえておこうね。
DLSSには、映像を処理するために大きく分けて二つの設定軸があるんだよ。
- 画質モード(クオリティ、パフォーマンスなど):元の解像度からどれくらい拡大するかを決める倍率の設定
- プリセット(A、B、C…K、L、Mなど):拡大する時に、どんな計算式(AIモデル)を使って映像の隙間を埋めるかを決める設定
レストランで例えるなら、画質モードが「料理の量(大盛りか普通盛りか)」で、プリセットが「味付けのジャンル(和風か洋風か)」みたいな関係だね。
つまり、同じ「パフォーマンスモード」という大盛りを選んでいたとしても、選んでいるプリセットが違えば、最終的な画面の細かさや動きの安定性といった「味付け」が微妙に変わってくるってことなんだ。
たとえば、新しいプリセットを選ぶことで、遠くの景色がよりクッキリ見えたり、キャラクターが激しく動いた時の不自然なブレが減ったりするんだよ。
プリセットによって得意な処理が違うんだ
DLSSはAIを使って映像を高画質化する魔法のような技術だけど、万能なAIがたったひとつだけ存在するわけじゃないんだ。
「とにかく静止画の綺麗さを優先したい」「激しいアクションでも残像を残したくない」「4Kモニターでプレイするから高倍率の拡大に強いAIがいい」など、状況に合わせて得意分野が違うAIモデルが存在するんだよね。
動きに強いモデルと安定性重視のモデル
例えば、レースゲームやFPSみたいにカメラがグルグル激しく動くゲームだと、前のフレームの映像が薄っすら残ってしまう「ゴースト現象」という問題が起きやすいんだ。
こういう時は、ゴーストの軽減に特化した計算ができるプリセットを選ぶと、視界がクリアになってすごく快適になるよ。
逆に、RPGみたいにじっくり景色を楽しむようなゲームなら、画面のチラつき(ジャギー)を抑えて、安定した綺麗な映像を作ってくれるプリセットの方が合っているよね。
このように「遊びたいゲームのジャンル」や「重視したいポイント」によって最適なAIが変わるからこそ、複数のプリセットが用意されているんだ。
最新のAI技術への進化(CNNからTransformerへ)
もうひとつの大きな理由は、NVIDIAのAI技術そのものが時代とともに劇的に進化しているからだよ。
古い世代のDLSSでは「CNN(畳み込みニューラルネットワーク)」という画像認識に強いAIモデルがベースになっていたんだ。
でも、DLSS 4以降になると「Transformer」という、最近の生成AIなんかでも使われているめちゃくちゃ賢いAIモデルが新しくベースに追加されたんだよ。
新しい技術ができたからといって、いきなり全部のシステムを入れ替えてしまうと、昔のゲームで予期せぬ不具合が出るかもしれないよね。
だから、昔のCNNモデルを使うか、最新のTransformerモデルを使うかをユーザーや開発者が選べるように、プリセットとして細分化して残しているという背景もあるんだ。
歴代DLSSプリセットの具体的な特徴を見てみよう
「色々なモデルがあるのは分かったけど、じゃあ具体的にどれを選べばいいの?」って思うよね。
DLSSのプリセットにはAからMまでのアルファベットが振られているんだけど、それぞれにちゃんと生まれた意味と役割があるんだ。
ここでは、主要なプリセットの特徴を世代ごとに分けて順番に紹介していくよ。
旧世代の基本だったプリセットA〜E(CNNモデル)
まずは古いDLSSで使われていた、CNNベースのプリセットから説明するね。
最新の環境ではあまり意識しなくてもいい部分かもしれないけど、知っておくとちょっとしたPCゲーマーの知識として自慢できるかも!
- プリセットA・B:かなり初期のもので、今では古くて非推奨とされることが多いよ。
- プリセットC:動きの鮮明さやゴーストの低減にすごく優れているんだ。ただ、その代わり画面のチラつきやジャギーにはちょっと弱かったりするね。
- プリセットD:アンチエイリアス(ギザギザを滑らかにする処理)や画面の安定性を重視したモデルだよ。でも、激しく動くとゴーストが増えやすいという弱点があったんだ。
- プリセットE:プリセットCとDの“いいとこ取り”を狙ったバランス型のモデルだよ。旧CNNモデルを使うゲームでは、この「E」が推奨されることが多かったんだ。
昔のDLSS対応ゲームを遊ぶときは、内部的にこういったモデルが一生懸命頑張って綺麗な映像を作ってくれていたんだね。
DLSS 4で登場したプリセットJとK(第1世代Transformer)
AIの仕組みが大きく進化したDLSS 4の時代に入ると、いよいよTransformerベースのモデルが登場してくるよ。
ここから画質のレベルが一段と引き上げられたんだ。
- プリセットJ:初期のTransformerモデルなんだけど、一部のゲームで草木などの植生の描画がおかしくなったり、画面がチラついたりする問題があったとされているんだ。
- プリセットK:Jの問題を改良して、より安定させた完成度の高いモデルだよ。DLSS 4における「標準的な超解像度モデル」として、多くのゲームで大活躍したプリセットなんだ。
このプリセットKの登場あたりから、DLSSの画質が一段と自然になって、「ネイティブ解像度(元の画質)よりもDLSSをオンにした方が綺麗なんじゃない?」と評価されることがすごく増えてきたんだよ。
最新DLSS 4.5のプリセットLとM(第2世代Transformer)
そして今、最も注目されているのが、DLSS 4.5の超解像度(Super Resolution)の正式リリースに伴って追加された「第2世代Transformerモデル」である、プリセットLとプリセットMだよ。
これは最新のグラフィックカードの性能をフルに引き出すための、かなり強力な設定なんだ。
- プリセットM:WQHDから4K環境での「クオリティ」や「パフォーマンス」設定向けに作られたモデルだよ。画面の細部の表現力が劇的に上がっていて、特に「フレーム生成」という滑らかさをアップさせる機能と一緒に使った時の画質向上がすごいと評判なんだ。
- プリセットL:「ウルトラパフォーマンス」向けのモデルだね。主に4K以上のめちゃくちゃ高い解像度で、元の画像を大きく引き伸ばさなきゃいけないような過酷な状況で推奨される設定だよ。
ただ、新しいAIモデルは計算がより複雑になる分、ちょっとだけ処理が重くなる傾向もあるみたいなんだ。
さまざまな検証記事やレビューによると、DLSS 4.0のプリセットKと比べて、DLSS 4.5のプリセットLやMを使うと、4K解像度ではFPS(1秒間のコマ数)が約5%くらい低下するケースもあるとされているよ。
「ほんの少しだけFPSが下がる代わりに、圧倒的な細部の描き込みと高い画質を手に入れる」というのが、最新プリセットの大きな特徴だね。
NVIDIAアプリでの「推奨」設定が超便利
「アルファベットの意味は分かったけど、ゲームごとにKとかMとか手動でいちいち切り替えるのは面倒くさい!」って思ったあなた。
安心してほしいんだ。
新しいNVIDIAアプリの「グラフィックス」タブの中には「DLSS オーバーライド – モデルプリセット」という便利な項目があって、ここでゲームごと、あるいはPC全体の設定を一括で管理できるようになったんだよ。
以前のバージョンではデフォルトが「最新」という設定項目だったんだけど、今はこれが「推奨」という名前に変更されているんだ。
この「推奨」を選んでおけば、NVIDIAのアプリが自動的に最適なプリセットを割り当ててくれる仕組みになっているんだよ。
具体的には、NVIDIA公式の説明によるとこんな感じで自動選択されるみたいだよ。
- DLSSをパフォーマンスモードで使う時 → プリセットM
- DLSSをウルトラパフォーマンスモードで使う時 → プリセットL
- その他のモード(クオリティやバランスなど)で使う時 → プリセットK
昔のDLSSバージョンでは、この自動選択がうまくいかないこともあったみたいだけど、DLSSバージョン310.5.2以降のアップデートで挙動がしっかり修正されて、モードに応じて適切なプリセットが選ばれるようになったという報告もあるんだ。
だから、今は難しく考えずにシステムの設定を「推奨」にお任せしちゃうのが、一番賢くてラクな使い方かもしれないね。
DLSS設定は「推奨」にお任せするのが一番ラクで確実だよ
ここまで、DLSSのプリセットについて色々と解説してきたけど、最後に要点をまとめておくね。
- DLSSのプリセットは、画質モード(クオリティなど)とは違う「どのAIアップスケーリングモデルを使うか」を決める独立した設定である。
- 旧モデルのCNNベース(A〜E)から、最新のTransformerベース(J、K、L、M)へとAI技術が着実に進化している。
- 最新のDLSS 4.5で追加されたプリセットLとMは、細部の表現やフレーム生成時の画質がすごく良くなる反面、FPSが約5%ほど下がることもある。
- NVIDIAアプリで「推奨」を選んでおけば、画質モードに合わせて最適なプリセット(K、L、Mなど)をシステムが勝手に選んでくれる。
DLSSの仕組みって、知れば知るほどAIの進化の凄さを感じられて面白いよね。
「プリセット」という言葉の裏には、NVIDIAのエンジニアたちが「どうすればもっとゲームが快適に、そして綺麗になるか」を日々試行錯誤して作った、職人技のようなAIモデルたちが隠れていたんだね。
「DLSS プリセットってなんだか専門用語ばかりで難しそう…」と最初は思っていた人も、この記事を読んで仕組みがスッキリと理解できたんじゃないかな。
もし今、PCゲームを遊んでいて「もう少し画質をシャープにしたいな」とか「最近NVIDIAアプリを更新したけど、グラフィック設定を全然触ってないな」って思っているなら、ぜひNVIDIAアプリを開いて設定項目をチェックしてみてほしいな。
基本的には「推奨」を選んでおけば間違いないから、パソコンに詳しくなくても気負わずに設定できるはずだよ。
もしあなたが「画質よりもFPSを極限まで稼いで、少しでも滑らかにしたい!」というプレイスタイルなら、あえて重いMを避けて古いプリセットKに固定してみる、なんていうマニアックな遊び方もできちゃうからね。
自分のPCのパワーとAIの力を最大限に引き出して、今夜のゲームプレイをいつもよりワンランク上の美しい映像で思いっきり楽しんでみてね!
きっと、今まで見逃していたグラフィックの細かなディテールや光の表現に気づいて、お気に入りのゲームの世界がもっと好きになると思うよ。